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安定している?

本日は2件の出動がありました。

1件目は救急隊が現場に着く前に、消防局で119番通報を受けた情報で要請する現着前要請でした。出動してから到着するまで25分かかる地域であったため、ドクターヘリの素早い治療開始の効果を発揮するには重要な方法です。

今回は救急隊の観察で軽症であったため、途中でキャンセルとなり帰院しましたが、出動から到着まで時間がかかる地域では、効果的な現着前要請と救急隊が観察して不要と判断した場合の迅速なキャンセルがとても重要になります。

本日の信濃毎日新聞にも県内のドクターヘリの出動が増加傾向にあるという記事がありましたが、出動が増えた分、消防局の方たちも運用になれてきて、とても効果的にドクターヘリが活用されるようになってきているのを感じます。

2件目は大きな怪我をされた患者さんの対応でした。血圧は一件普通の方と同じくらいで下がっていませんでした。

しかしこれは落とし穴。人間の体は出血して血管の中からなくなってしまった血液の分を血管を縮めて補うことができます。血管を縮めることによって、血液の量が少なくなっても血圧を維持して脳などの重要な臓器に血液を送り続けようとするのです。

この患者さんは我々が接触した後、数分で最低限必要な処置をして、信大病院へ搬送しました。やはり病院に着いた直後にひどく血圧が下がってしまいましたが、病院内であったため、速やかに輸血などの処置が追加できましたので一命を取り留める事ができました。

救急車で搬送していたらおそらく、血圧が下がってしまったタイミングは、まだ病院まで40分以上かかる場所であっただろうと思われます。

ドクターヘリが本当に必要な患者さんに対応できるように、救急隊が観察して不要と判断した際に迅速にキャンセルすることも重要ですし、一見、血圧が大丈夫そうに見える方も受傷機転や観察結果からキャンセルせずにドクヘリ対応続行と判断することもとっても重要なことと再認識する出動でした。

消防局のみなさんとの連携が日に日にうまくなってきているのを感じます。本日はありがとうございました。これからも一緒に頑張っていきましょう。


担当は 「も」 と 「こ」 と OJT 「ひ」でした。


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