2013.01.02
あけましておめでとうございます。
本日は、4件の要請をいただきました。
しかし、強風であったり、雪であったり、雲であったりで、1日の大半が不対応の状況でした。
出動はできませんでした。申し訳ありません。
今シーズンの年末・年始はこのような天候が継続しております。
ヘリの弱点である夜間や悪天候時の不対応を補う方策としてドクターカーがあります。
現在、長野県には5カ所で運用されています。
しかし、活動範囲や要請基準は、各々様々で統一されていません。
また、ドクターカーを運用している5地区は、病院や医師数等が充足している地域です。
医療提供が不十分な地域こそ、ドクターカーにより早期医療投入が必要とされますが、このような地域にはドクターカーは存在しません。
ドクヘリは、現場への早期医療投入・搬送時間短縮の点では大きな利点ですが、医療資機材の重量・容積に制限があります。
救急現場から高性能医療機器による集中治療が必要な場合や施設間搬送で既に紹介元医療機関で複数の医療機器が装着している場合には、ヘリによる搬送は難しい場合があります。
このような場合には救急車(ドクターカー)による搬送となりますが、現状では救急車内の医療機器は十分ではありません。
現場から集中治療を展開し、高度医療機関へ安全に搬送出来るためには、高性能な医療機器が搭載され複数の医療スタッフが搭乗できるドクターカー(mobile ICUと呼びます)が必要です。
mobile ICUが長野県内にも導入されドクヘリとの併用ができれば、県内の救急医療体制はさらに良くなると思います。
この話題は、本年2月末に開催される第40回日本集中治療医学会学術総会(松本)のオープニング・シンポジウム「重症患者搬送 -本格的なmobile ICU が必要である!」(http://www.convention.co.jp/40icm/program.html)でも取り上げられます。
当院のドクヘリのユニフォーム(左)とドクターカーのユニフォーム(右)です。
本日の担当はフライトドクター「GUMI」とフライトナース「ぴぃ」でした。