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スタッフブログ

分散搬送・病院選定

本日も寒い1日でした。
朝は予定通り8時30分から運行開始できましたが、午後2時から厚い雲と強風からヘリコプターは屋上ヘリポートにはおれず、松本空港でスタンバイとなりました。
P1040039厚い雲と強風によりヘリコプターは午後2時に松本空港へ。

今日の要請は2件でした。
いずれも南信地区からでしたが、重複となったため二つ目の事案は佐久機に支援していただきました。

両事案ともに外傷でショック状態でした。
一つ目(松本機対応)は腹部外傷、二つ目(佐久機対応)は骨盤外傷でした。
いずれの傷病も現場では輸液療法が主な治療となりますが、最も大切なことは早期に外科的治療等で止血術をすることです。
本日の事案でドクターヘリに求められることは、止血術を早期にできる病院へ搬送することです。

松本機が現場へ向かう飛行中に、地理的な条件と傷病者の情報からA病院かB病院への搬送を検討しました。
その後、医療無線で重複要請の連絡が飛行中の松本機に入り佐久機に2つ目の事案を依頼しました。
2つ目の事案の地理的な条件と傷病者の情報から、佐久機はB病院へ搬送する可能性が高いと想定されました。
B病院へ短時間に重症患者が重複搬送されることは避けるべきであり、松本機はA病院を第一選択として、対応困難な場合には傷病者の住居地より遠方になりますが信州大学への搬送を第二選択と変更しました。
松本機対応事案は、A病院で受け入れていただきました。搬入時には既に手術室の準備がされていました。
また、佐久機対応事案も同様に、B病院での対応が難しい場合には、信州大学への搬送となると想定されました。
当院のヘリポートはドクターヘリ1機分のスペースしかありませんので、松本機は佐久機が病院選定されるまで、松本空港で待機しました。
P1040034P1040037松本空港で給油しながら、佐久機の動向を確認。

このように県内2機態勢で、重複事案にも多くの場合でドクターヘリが対応できるようになりました。
また、分散搬送やヘリ待機場所の工夫などもしております。

本日の事案は2件とも救急隊が現場到着後の要請でした。キーワード方式により現着前要請をしていただければ、本日と違った展開もできたと思います。
引続き、早期要請をお願いします。

本日の担当はドクター「GUMI」、ナース「こ」でした。


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