2012.12.27
今日の天候は、晴天で風も弱く、ヘリ飛行には最良でした。
本日は、4件の要請があり、現場出動2件、施設間搬送1件、キャンセル1件でした。
重複事案による不対応もなく、大変良いタイミングで要請をいただきました。
また、要請元消防機関も、諏訪広域、松本広域、伊南消防、北アルプス広域と地理的なバランスも良かったです。
本日、感激したことは北アルプス広域の事案でした。
北アルプス広域は、地域の医療事情や山間部のレジャー施設が多くあることから、以前から多くのドクヘリ要請をいただいております。
また、レジャー期間には観光客数が多くなり、それに伴う広域圏内の人口増加から救急要請も多くなり、非常に忙しい消防本部です。
昨年の今頃は、救急隊が現場に到着してからドクヘリを要請する現着後要請が7割を占めていました。
当方からは、より早期の現場医療投入のために、現着前要請を推奨しておりました。
お蔭様で、最近では、現着前要請が5割に増加しました。
本日の事案は、現着前要請でした。
ヘリは、当初普段よく使用しているヘリポートへ着陸する予定でした。
現着前要請のお蔭で、救急隊が現場活動している時に、ヘリは現場近傍まで接近していました。
当初予定していた着陸地点より、現場直近に着陸した方がより早期に医療投入できると判断し、現場近くの農道に着陸しました。
現場直近での着陸は、北アルプス広域では初めてだと思います。
このような着陸が出来るためには、消防本部・救急隊・支援隊・ドクヘリとの円滑な無線交信が必要です。
今回の事案は、非常に嬉しく感じております。
有難うございました。
また、来年1月には県内のスキーパトロール隊の研修会で、スキー場におけるドクヘリ着陸の安全講習を行う予定です。
スキーパトロール隊員によりヘリ着陸の安全管理ができれば、スキー場の傷病者により早期に医療投入が実現できると考えております。
本日の担当は、FN「こ」とFD「GUMI」でした。