2013.01.25
本日は、2件の要請をいただきました。
何れも大動脈疾患の信州大学病院への施設間搬送でした。
大動脈疾患を緊急で対応できる施設が県内に少ないことが、ドクヘリを担当してから改めて感じております。
たぶん施設間搬送事案の最も多い疾患は、大動脈疾患だと思います。
さて、本日2回目の要請は佐久広域消防の管轄区域からでした。
信州ドクターヘリ松本は主に中南信地区を担当しており、東信地区にある佐久広域消防との協働があまりありませんでした。
今回の事案を経験して、凄いことがいくつかありました。
1、無線が頻回で情報が豊富
ご存知の通り、ドクヘリは少ない情報の中で現場へ向かいます。
無線を利用しての追加情報が非常に助けとなります。しかし、消防の皆さんは現場活動が忙しく、なかなか無線交信ができないことが多々あります。
しかし、本日は、消防本部・支援隊・救急隊から要点のまとまった短い無線が次から次から送られてきました。
このような経験は初めてです。お蔭で安心して、着陸と診療ができました。
2、資機材の準備が充実
着陸地点に近づくと、支援隊の他にポンプ隊もいました。
積雪のあるグラウンドがランデブーポイントでしたが、色水で着陸地点が見やすいように準備してくれました。
風の状況が分かるように吹き流しが設置されていました。
救急車からヘリへ移動する際に、ブルーシートで患者さんのプライバシーを守って頂けました。
感謝・感謝です。
さらに、パトカーもいて警察との協力体制も素晴らしいと思っておりましたが、これはたまたま近くに走行していただけとのことでした。
2005年に運航開始された信州ドクターヘリ佐久と共に、佐久広域消防のドクヘリ運用が改良されたのではないかと推測しました。
県内どこでも同じような運用ができたら良いなと感じました。
お蔭様で患者さんは、無事に治療が進んでいます。
本日の担当は、 「GUMI」 と 「ぴぃ」でした。