2017.12.27
クリスマスも過ぎ、世間では仕事納めが近づいてきました。
信州ドクターヘリ松本は本日12月27日は天候不良もあり出動できませんでした。
昨日26日は2件の出動に対応させていただき、北信と南信へと飛んでいきました。
26日は午前中はまだ良かったのですが、冬型の気圧配置が強まり、
山にかかっていた雪雲が流れてきたため、2件目の事案に対応し患者さんを収容先の病院にヘリで搬送させていただいたときには雪が強くなってきました。
特に帰路で峠を越えないといけない場所は雪雲がかかってしまっている状態でした。
ドクターヘリは有視界飛行で飛んでいるため、視界不良になると飛べなくなります。特に山越え、峠越えは、
周囲の木々や高圧鉄線を越えないといけない場所もあります。
雪雲が行過ぎるタイミングを見計らって帰路に着こうと一旦収容病院から基地病院に向かいましたが、
やはり峠越えで雪で視界が不良となりました。
運航クルーの適切な判断で基地病院に帰投せずに引き返す形で、とある病院の敷地内へリポートを緊急避難的に着陸させていただき、
一晩越して、本日無事基地病院へ帰ってまいりました。
他の施設ドクターヘリでは基地病院に帰投できない事案もあったと聞き及んでいましたが、当信州ドクターヘリ松本ではおそらく初めての経験でした。
しかしヘリの安全運航を最優先に考えていただいた結果であると考えています。
基地病院に戻れなかったことで、着陸させていただいた病院の職員をはじめ、搬送事案以外での着陸・駐機にご対応いただいた関係者の皆様方には、様々なご配慮をいただきました事、
真にありがとうございました。
これからも信州ドクターヘリ松本は安全運航を第一で信州の救急医療の携わって行きますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
ちなみに、医療スタッフは、鉄道など公共交通機関を使い、その日の内に基地病院に帰りました。
26日担当はFD「み」、FN「3」、OJT Dr.「はにを」、27日はFD「み」、FN「おみや」、OJT Ns.「old」でした。