2015.09.11
平成27年9月からドクターヘリでの新生児搬送が可能になりました。
県内のハイリスク分娩は長野県立こども病院や信州大学医学部附属病院等の高次医療機関に母体搬送される体制が整っていますが、予期せぬ早産や、周産期のストレスによる新生児仮死、先天性の疾患等、出生直後から迅速な対応が必要となるケースは少なくありません。
こうした新生児救急疾患に関しては、長野県立こども病院のドクターカーがほぼ一手に搬送を担っていました。しかし、ドクターカー搬送では県内の最も遠方の病院までは片道2時間を要します。また年々増加する搬送の要請に対処しきれないという問題もありました。
新生児ヘリ搬送は県内全域に30分以内に到着できる機動性を生かして、ドクターカー搬送を補完し、県内の新生児の救命に貢献できると考えています。
搬送は当院の新生児科医と救急部スタッフが協力して行います。
新生児専用の保育器をヘリに搭載し、搬送中の赤ちゃんの状態が安定するよう努めます。
新生児搬送はヘリポートを有する病院間で行います。
平成27年9月現在、県内で新生児ヘリ搬送が可能な病院は以下の通りです
実機訓練等終了した施設から順次搬送を開始いたします。
・信州大学医学部附属病院
・長野赤十字病院
・篠ノ井総合病院
・長野松代総合病院
・佐久医療センター
・長野県立こども病院
・諏訪赤十字病院
・諏訪中央病院
・伊那中央病院
・県立木曽病院
・飯田市立病院